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3DLTは線修正が命・レンガアーチメイキング

3DLTはアタリから線画までをクリック一つで描ける夢のような機能です。

ですが3Dの線画は太さが全てが均一で、いかにも機械的。
一目で3D線画とわかってしまうのも難点です。


そのため3Dの線画は「線幅修正ツール」や「線修正フィルタ」の機能で編集が必要です。

このページでは3D線画の線修正メイキングをレンガアーチ3D素材を元にご紹介します。

3D素材の基本的な使い方は下記リンクをご参照ください。
●3D素材の基本

 

3DLT線修正のコツ・レンガメイキング

 

3DLT直後の線画です。
すべての線が均一で、遠近感や質感は全く感じられません。

bandicam 2016-05-25 16-47-38-954

 

 

 

線が太すぎる(細すぎる場合は)まず線全体の修正を行います。

クリスタの場合はフィルタ→線画修正→線幅修正から作業を行います。

クリスタでは細かい数値設定はラスターレイヤーでしか行えません。
線全体の修正をする場合はラスターレイヤーでLT変換をしてください。

bandicam 2016-05-25 17-53-55-344

 
赤枠のプルダウンから目的の項目を選択できます。

bandicam 2016-05-25 17-54-37-598

 

 

コミスタの場合は線画を選択範囲で囲み、
フィルタタブ→線補正→線幅修正を選択し、数値の設定を行います。

コミスタでは細かい数値設定はベクターレイヤーでしか行えませんので
線画をベクターレイヤーに変換してからこの作業を行います。

※参照リンク
3DLTで綺麗なベクター線画を作る①※コミスタ版

bandicam 2016-05-25 17-52-26-224

数値は任意。ここでは0.06mmを設定します。
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線全体の幅修正が完了しました。
※画像0.06mmの線幅修正を2回行った状態。

bandicam 2016-05-25 17-53-35-458

 

 

 

 

 

全体の修正が済んだら、次は部分的な修正をします。
目線から近いものは濃く(太く)遠いものは薄く(細く)なることが遠近の基本です。

bandicam 2016-05-25 17-57-30-652

 

 

 

遠近の基本を参考に、目線から遠くにある部分
線が太すぎると感じる部分を選択範囲で囲み、もう一度線幅修正します。

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クリスタの場合は細かすぎる設定は反映されません。
1ピクセルの線を残すにチェックを入れると線幅が最も細くなります。

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おおまかな線修正が終わったら
アーチの陰部分の選択範囲を取り、線画をカットします。

 

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カットした線画は選択範囲を維持しながら、
編集→線の色を描画色に変更
白色に変えます。

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白色にした線画をいったん非表示にします。
下に新規レイヤーを作り、選択範囲内を黒く塗りつぶします。

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先ほどの線画を表示します。
塗りつぶしたベタ部分にレンガ線が浮き上がりました。

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更に修正を行う場合はベクターレイヤー用の線幅修正ツールが便利です。

コミスタの場合はそのままでOKですが、
クリスタの場合は一度ベクターレイヤーに変換する
ラスターレイヤーのままトーン削りブラシで線をぼかすこともできます。

 

線幅修正ツール、またはトーン削りブラシ使って細かい修正をします。

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遠近の基本の沿って、遠くを細く、
均一な線が集中している所を重点的に修正しました。

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光源を元にトーンで陰影をつけます。
※光源はお好きな位置で。

LT変換(レンダリング)の際に自動で作成される下地(マット)のレイヤーを
Ctrl+左クリック(コミスタはAltキー)すると選択範囲が取れます。

3Dのトーン貼りはこれを利用すると作業がスムーズになります。

 

bandicam 2016-05-25 18-15-15-966

 

 

 

アーチと壁の段差、柱の段差にも影を付け、各パーツの陰影を分けたら完成です。
※アナログ風ほわカケブラシ使用

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修正前と修正後を比べてみます。

※修正前の線画
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※線修正をせずに仕上げた状態
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※線修正+仕上げ
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以上の比較から線修正の必要性がわかります。

線修正はコミスタ、クリスタのツールで気軽にできる作業です。
お好みの作風に合わせて是非お試しください。

 

 

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