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敷居の高さも心配無用!3D素材の基本

※2017年8月更新

3DLTはデジタル作画で最も便利なツールのひとつです。

3Dの基本をマスターすれば、クオリティアップはもちろん、
少ない
時間と経費で背景を描けるようになります。

このページではクリスタ、コミスタの3D基本操作を
各カテゴリに分けてお伝えします。

※3D素材はEXのみでお使いいただけます。

目次

 

 

 

 

※お知らせ※

 

ClipStudioPaint1.6.6verから四図面が実装されました。
四図面を使うと3D同士の組み合わせや位置調整がとても楽になります

 

 

漫画素材工房の3D素材をBOOTHにてご購入いただいた方は
3Dファイルのドラッグドロップのみで新Verの3D操作をご使用いただけます。

ただし旧ver時に素材登録した3D
1.6.0実装以前にCLIP ASEETSからDLした素材
新Verの機能に対応していませんのでご注意ください。

 

 

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3D素材とは?

 

 

3D素材は複雑な背景や小物もワンタッチで線画作成できる素材です。
しかもアングルは自由、お好きな空間設定で、人物にあわせた作画が可能です。

パースと下絵の作業を一気に省けるため、
作りや空間が複雑困難であればあるほど効果を発揮します。
大幅な時間短縮と効率化が実現できる、最も便利な素材です。

また、単調なデジタル線画もベクターレイヤーの線幅修正ツール、
フィルタを使用することで手描きの味わいに調整する事が可能です。

 

 

●使用可能ソフト

・Clip Studio Paint EX ・Comic StudioEX ・lwo形式を読込める全てのソフトウェア 

※コミスタ、クリスタはEX以外のバージョンではご使用できませんのでご注意ください。

 

2015y12m07d_2148471412015y11m04d_174743245

 

 

 

3DLT変換(レンダリング)線画
2016y03m29d_193124546

3D線画を編集した作画例

2016y03m29d_204129347

 

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カメラ操作の基本・クリップスタジオEX

 

3Dファイルを読込むと
ツールプロパティパレットに下図の画面が表示されます。

3Dプレビューの上には青色のリスト項目が表示されます。

bandicam 2016-04-08 14-16-35-912

 

 

 

※3Dのツールプロパティは操作ツール選択時に表示されます。

bandicam-2016-04-08-14-16-35-915

 

 

 

オブジェクト上にあるリストからはカメラアングルが調整できます。

・アングル変更
bandicam 2016-04-08 14-59-20-088
 

 

ページの空白部分をクリックしながらドラッグでもOK。

bandicam-2016-04-08-15-00-00-982

 

 

 

・スライド
bandicam 2016-04-08 15-00-00-985

・ズームアップとズームアウト
bandicam 2016-04-08 15-00-26-351

 

 

カメラのマーク(赤枠)は空間内のオブジェクト位置を固定したまま
カメラアングルのみを変更


キューブのマーク(青枠)はカメラ位置を固定したまま
オブジェクトのアングルのみを変更します。

2つは似ているようで用途が大きく違いますが、
初心者の方はまずはカメラ操作の基本に慣れれば十分です。

bandicam 2016-04-08 15-01-51-258    bandicam 2016-04-08 15-02-28-153

 

 

 

プリセットを使用するとサムネイルに沿ったカメラアングルに変化します。

bandicam 2016-04-08 15-06-01-210

 

 

プリセットは素早く特定のアングルに変えたい時に有効です。

bandicam 2016-04-08 15-06-50-876

 

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カメラ操作の基本・コミックスタジオ4EX

 

コミックスタジオで3Dを読込むと下図プロパティ画面が表示されます。

bandicam 2016-04-08 15-40-12-376

 

 

 

カメラの項目を選択すると、
オブジェクト上に赤(アイレベル)青(消失点)の十字が現れます。

bandicam 2016-04-08 16-09-38-520

 

 

 

赤十字(アイレベル)をドラッグドロップでオブジェクトを好きな位置へ移動できます。

bandicam 2016-04-08 16-11-31-179 bandicam 2016-04-08 16-11-36-842

 

 

青十字(消失点)をドラッグドロップでアングルが変わります。

bandicam 2016-04-08 16-11-55-916 bandicam 2016-04-08 16-12-03-898

 

 

 

アングルを大きく変更すると青十字(消失点)が遠くへ跳びますが、
画面端に残るマークから引き続き操作が可能です。

  bandicam 2016-04-08 16-13-46-093

 

 

 

青十字を大きく動かすことで緑十字(二つ目の消失点)が現れます。

画像にはありませんが、
上下に動かすとアイレベルとは別の赤十字(三つ目の消失点)が現れ。
それぞれが二点透視、三点透視の消失点となります。

bandicam 2016-04-08 17-03-06-296

 

 

 

カメラアングルの変更はスライダーと数値入力でより細かく行えます。
以下は回転のプレビュー画面です。

bandicam 2016-04-08 16-16-40-431

bandicam 2016-04-08 16-16-58-056

bandicam 2016-04-08 16-17-07-542

 

 

 

カメラアングルを固定したままオブジェクトのみを移動する場合は
各パートをクリックして現れるマニピュレータ上で行います。
各色の矢印が移動、各色の円弧が回転、グレーの太円で拡大縮小を行います。

 

bandicam 2016-04-08 16-21-50-659

以上が3Dカメラワーク操作の基本になります。

 

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3Dグリッドの基本

 

●クリップスタジオEX


3D素材をより便利に使いこなすため、3Dグリッドを利用します。

3Dを読込むと表示されるレイヤー上(赤枠)に
三角定規と×のマークが確認できます(青枠内)

bandicam 2016-04-08 19-24-42-289

 

 

 

定規のマーク(青枠)を右クリックし、定規を表示にチェックを入れます。

bandicam 2016-04-08 19-24-52-007

 

 

 

3Dオブジェクトに沿ったパース定規が表示されました。

bandicam 2016-04-08 19-25-29-604

 

 

 

上部メニュー下のマーク(青枠内)、特殊定規にスナップをクリックします。

bandicam 2016-04-08 19-26-12-273

 

 

 

定規に合わせた描画ができるようになりました。
3Dオブジェクトに線を追加したり、
オブジェクトに合わせた背景の作画に有用な機能です。

 

bandicam 2016-04-08 19-27-33-950

 

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●コミックスタジオ4EX


コミックスタジオの3Dグリッドは下図の赤枠内のマークから表示できます。
左から縦グリッド、横グリッドです。

bandicam 2016-04-08 20-18-56-601

 

 

 

3Dを読み込んだ時点で横グリッドは表示されているので
新たに縦グリッドを表示します。
bandicam 2016-04-08 20-19-44-425   bandicam 2016-04-08 20-19-56-913

 

 

 

カメラアングルを変えてもグリッドが着いてきます。
ただしマニピュレータでオブジェクトを回転するとグリッドから外れてしまいます。

bandicam 2016-04-08 20-20-39-954  bandicam 2016-04-08 20-21-08-194

 

 

 

次は3Dフレームツールを使った方法です。
bandicam 2016-04-08 20-22-07-124

 

 

ツールを選択し、ページ上でドラッグします。
bandicam 2016-04-08 20-23-24-561

 

 

3Dワークスペースが作成されました。
bandicam 2016-04-08 20-24-15-555

 

 

 

カメラワークを調整し、パースを決定したらプロパティ画面左上の
フォルダマーク(赤枠)をクリックして3Dファイルを読み込みます。

bandicam 2016-04-08 20-25-20-630

 

 

 

作成したパースに沿って3Dファイルが読込まれました。
既に作画済みの背景や特定のパースに3Dを読込む際にとても有用です。

bandicam 2016-04-08 20-27-58-488

 

 

 

3Dグリッドはパース定規としても使えます。
3Dワークスペースのフォルダ内に新規レイヤーを作成します。

bandicam 2016-04-08 21-50-36-493

 

 

 

 

赤枠内の2つのマーク、「スナップ」と「パース定規にスナップを」有効にします。

bandicam 2016-04-08 21-51-39-733

 

 

 

3Dグリッドに沿ったラインが描けました。
このパース定規は3Dワークスペース内のレイヤー全てに作用します。

bandicam 2016-04-08 21-57-53-803

 

3Dグリッドは空間を視認できるだけでなく、
パース定規としての機能も持つため非常に便利なツールです。

是非ご利用ください。

 

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パース機能

 

●クリップスタジオEX


3D素材はパース機能を使うと、より表現の幅が広がります。
クリップスタジオでは下図の赤枠内からパースを設定します。

bandicam 2016-04-08 20-09-47-269

 

 

 

パースの数値を上げることで、オブジェクトにパースがつきました。

bandicam 2016-04-08 20-10-00-128

 

 

 

パース機能は奥行きを出したい空間に非常に有用です。
デフォルトでは奥行きの短い廊下も

bandicam 2016-04-08 20-15-25-004

 

パースをつけて奥行きが何倍にも伸びました。
手描きでは手間のかかる奥行き表現や複雑な空間を手軽に作り出せるとても嬉しい機能です。

bandicam 2016-04-08 20-15-43-743

 

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●コミックスタジオ4EX


コミックスタジオではカメラ(赤枠)を選択した状態でパースの設定を行います。

bandicam 2016-04-08 20-29-39-595

 

 

 

パースの数値をあげるとオブジェクトが大きく変化します。

bandicam 2016-04-08 20-35-04-661

bandicam 2016-04-08 20-35-26-285

 

 

 

たまに歪みの強い形状になることがありますが、
これはアイレベル(赤十字)がオブジェクトから離れてしまったために起こる現象です。

bandicam 2016-04-08 20-42-40-550

 

 

 

カメラワークを移動し、
アイレベル(赤十字)をオブジェクトの中心に置くことで解消されました。

bandicam 2016-04-08 20-47-02-539

 

パース機能を使えば画面に様々なメリハリがつき、
空間表現の幅がぐっと広がります。

 

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3Dオブジェクトの追加と削除

 

●クリップスタジオEX


複数の3D素材を同時に扱う事で、作業がよりスムーズになります。

既に読込んだ3Dのレイヤー(青枠)を選択します。

bandicam 2016-04-09 00-16-43-416

 

 

 

該当レイヤーを選択した状態で新たな3Dファイルをページ上にドラッグドロップします。
bandicam 2016-04-09 00-17-26-975

 

 

 

名称横のプルダウン(青枠)をクリックし、
新たな3Dオブジェクトが追加されているのを確認します。

この作業をすると、複数の3Dのカメラアングル、
LT変換を同時に行えるので、作業効率が何倍にも上がります。

ただし複数のオブジェクトを同一レイヤー上に読込むには別ソフトの
CLIP STUDIO MODELERから素材登録した3D素材、
もしくは元となる3Dファイルが必要です。
通常の方法で素材登録された3D、CLIP ASSETSから購入した3Dでは行えませんのでご注意ください。
Version1.6.4現在

bandicam 2016-04-09 00-21-54-388

漫画素材工房(TESCO)の3DデータをCLIP ASSETSで5個以上購入された方で
lwoファイルをご希望の場合、無料交換を受け付けております。
各素材の購入履歴画像、又は削除告知画像を事前にご用意の上、お問い合わせフォームからご連絡ください。
交換はGOLDでの購入者様に限らせていただきます。

 

 

 

ただし別の3Dを読み込めない場合でも同じオブジェクトを複製することは出来ます。

オブジェクトを選択し、編集タブからコピーをします。
(Ctrl+Cでも可)

bandicam 2016-06-28 21-48-31-292 bandicam 2016-06-28 21-48-55-452

 

 

 

コピーができたら、貼り付けを選択します。
(Ctrl+Vでも可)

bandicam 2016-06-28 21-49-00-808

 

 

 

同レイヤー上に同じオブジェクトが複製されました。

同レイヤー上のオブジェクトはカメラアングルとLT変換を
同時に行えるため、作業効率が一段とあがります。

bandicam 2016-06-28 21-49-15-317
 

 

 

 

次は不要なオブジェクトを削除します。

3Dオブジェクト下に表示される矢印マーク(赤枠)で該当の3Dを選択し、
キーボードのDeleteキーを押します。

該当レイヤーが削除されました(右図)。

bandicam 2016-04-09 00-23-36-489 bandicam 2016-04-09 00-23-48-638

 

 

 

Version 1.6.4現在、削除できるのは親オブジェクトのみです。

親子関係にある3Dの親オブジェクトを削除すると子オブジェクトも全て削除されます。
子オブジェクト単品をピンポイントで削除する事は出来ません。

bandicam 2016-04-09 00-43-28-949

 

 

 

使用しない子オブジェクトは目のマーク(赤枠)をクリックし、非表示にすればOKです。

bandicam 2016-04-09 00-43-41-257

 

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●コミックスタジオ4EX


コミックスタジオではプロパティ画面左上のマーク(赤枠)から
オブジェクトを追加します。

bandicam 2016-04-09 00-51-53-995

 

 

 

フォルダーマーク(赤枠)をクリックし、該当3D素材を読み込みます。

bandicam 2016-04-09 00-52-34-745

 

 

 

新たな3Dオブジェクトが画面とリスト項目に追加されました(赤枠内)

bandicam 2016-04-09 00-53-07-016

 

 

 

不要なオブジェクトを削除します。
Ctrlキーを押しながら該当項目を選択し、上部のゴミ箱(青枠)をクリックします。

bandicam 2016-04-09 00-53-39-350

 

 

 

パーツが削除されました。

bandicam 2016-04-09 00-53-52-134

 

同一スペース内に3D素材を追加することで
カメラワークとパースを共有する事ができ、
レンダリングも同時に行えるため作業がよりスムーズになります。

 

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複数オブジェクトの個別操作・クリスタEX

 

複数オブジェクト操作の前提として、
まずは
オブジェクト操作の基本からおさえていきます。

 

オブジェクトの移動は赤枠のプルダウンで表示される
青枠内のスライダーを調整します。
X=左右に移動 Y=上下に移動 Z=前後に移動

bandicam 2016-04-08 14-17-27-256

 

 

Ver1.6.0以降ではこの操作を全てマニュピレータで手軽に行えます。
各矢印をドラッグドロップで希望の方向に動かせます。

(Ver1.6.0以降に対応した3D素材が必要となります)

赤=左右に移動 緑=上下に移動 青=前後に移動

2016y10m30d_111429028

 

 

中央の球体をドラッグドロップで左右上下に動かせます。
bandicam-2016-04-08-14-17-27-259

 

 

 

 

各項目の回転プレビューは下図のようになります。

bandicam 2016-04-08 14-44-19-884

bandicam 2016-04-08 14-44-52-524

bandicam 2016-04-08 14-45-44-473

 

 

 

リストメニューのキューブ型のアイコンでもオブジェクト回転ができます。

bandicam-2016-10-30-11-35-46-297

 

Ver1.6.0以降ではこの操作を全てマニュピレータで行えます。
各色の円弧をドラッグドロップで希望の方向に回転できます。

赤=左右に回転 緑=上下に回転 青=前後に回転

bandicam-2016-04-08-14-59-20-089

 

 

 

 

以上の基本を踏まえ、まずはマニュピレータを使って
単体オブジェクトの操作を行います。

(Ver1.6.0以降に対応した3D素材が必要となります)

3Dの中にはパーツが稼動するタイプのものがあります。
これを親子関係と呼びます。※親(3D全体)子(各パーツ)

 

00

 

 

 

マニュピレータの色は親子それぞれで色が変ります。

※親を選択時

01

※子を選択時

02

 

 

 

では子オブジェクトの引き出しを開ける操作をしてみます。
画面から動かしたい子オブジェクトをクリックします。

bandicam-2016-10-21-21-27-52-682
 

マニュピレータの青矢印を手前にドラッグドロップします。
引き出しがスライドしました。

bandicam-2016-10-21-21-27-55-910

 

 

親オブジェクトをもう一度選択する場合は
ページ空白部分をクリックしてから3Dオブジェクトを再クリック
マニュピレータの色が切り替わります。

bandicam-2016-10-30-15-28-18-695

 

 

 

ここで気をつけたいのはマニュピレータはカメラ回転に連動し、
オブジェクト回転に連動しないということです。

下図はオブジェクト回転をした状態。矢印が初期固定されたままなのがわかります。

13

 

この状態で子を選択し
  15
 

前後に引き出すと、あらぬ方向に飛んでいきました。

17

 

 

 

これを防ぐにはオブジェクトを初期位置に戻してやり直すか、
ツールプロパティのスライダーを使って対応します。

21

 

 

 

Ver1.6.3からはオブジェクトの複数選択が可能になりました。

Shiftキーを押しながら該当オブジェクトをクリックすることで
複数選択ができます。

下図のように引き出しを同時に引き出すこともできます。
bandicam-2016-10-28-08-17-53-966%e3%82%b7%e3%83%95%e3%83%88%e3%82%ad%e3%83%bc

 

 

 

リストから選択する場合はCtrlキーを押しながらクリックします。

bandicam-2016-10-28-08-16-45-692ctrl%e3%82%ad%e3%83%bc

 

 

 

同じ要領で親オブジェクト同士の複数選択もできます。

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それでは複数オブジェクトの個別操作をしていきます。
3D下のメニュー(赤枠)の矢印
操作したい親オブジェクトを選択します。

プルダウンの項目からも選択可。

※複数オブジェクトの読み込みは
オブジェクトの追加と削除の項目をご参照ください。

bandicam-2016-04-09-11-54-00-691

 

 

 

それぞれのキューブマーク(赤枠)
マニュピレータの円弧
オブジェクト単体の操作をします。

bandicam 2016-04-09 11-54-38-850bandicam 2016-04-09 11-55-31-414

 

※マニュピレータ操作はVer1.6.0に対応した3D素材が必要となります。
ウェブサイト、BOOTHで販売中のlwoファイルは全てVer1.6.0に対応。

bandicam-2016-04-08-14-59-20-089

 

 

 

スライダーでの調整、数値入力は特定の角度指定に効果的です。
90度回転などはこちらが確実です。

bandicam 2016-04-09 11-56-19-543

 

 

 

それでは始めに上段の備品を隣のメタルラックに移してみます。

上段の備品をクリックします。
※クリック選択するとオブジェクトの色が変ります(右図)。
3D名称横のプルダウン(青枠)からパートリストからも選択できます。

※Ver1.6.3以降では複数選択でこの作業は一度に行えます。
(Ver1.6.0以降に対応した3D素材が必要となります)

bandicam 2016-04-09 11-58-32-138

 

 

 

位置スライダー(orマニュピレータの矢印移動)で
上段の備品を隣のメタルラックに設置しました。

ozr0cbnp

 

 

 

下段の備品もクリック選択します。不要なパート(青枠)は目のマークを消して非表示(緑枠)

bandicam 2016-04-09 12-04-11-556

 

 

 

位置スライダー(ofマニュピレータの矢印)を調整して移動完了です。
※Ver1.6.3以降では複数選択でこの作業は一度に行えます。

bandicam 2016-04-09 12-04-36-470

 

 

 

次に残ったパート=本体と中断の備品を90度に水平回転してみます。

bandicam 2016-04-09 12-05-52-656

 

 

 

スライダー横の数値を入力変更(青枠)をし、回転が完了しました。

bandicam 2016-04-09 12-07-11-260

 

 

 

続いて中断の備品も同じように変更します。
※Ver1.6.3以降では複数選択でこの作業は一度に行えます。

 

bandicam 2016-04-09 12-07-25-054

 

 

 

回転移動が完了しました。

bandicam 2016-04-09 12-07-38-362

 

 

 

カメラアングルを変えて位置を確認し、問題がなければ完了です。
bandicam 2016-04-09 12-07-38-363

 

1.6.6verからは各パーツの位置確認を四図面で行えます。

 

 

 

しかし上記のメタルラックの例のように、別の親をもつ子オブジェクト
ミックスする配置は上級者向けとなります。

なぜならVer1.6.4現在、複数選択できるのは親子関係にある子オブジェクト
または複数の親オブジェクトのみです。
別のをまたいだオブジェクトの複数選択はできません。

2729

bandicam 2016-04-09 12-12-32-463

 

 

 

よって、親オブジェクトをうっかり移動させると
下図の用に全ての子オブジェクトが連動してしまいます。

bandicam 2016-04-09 12-12-32-465

 

こうなると再び該当パーツに位置調整が必要となり、
非常に複雑且つ事故が増える結果となるので注意が必要です。

 

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複数オブジェクトの個別操作・コミックスタジオ4EX

 

コミックスタジオで複数オブジェクトの個別操作を行います。

左側のラックをまとめて動かすにため、Ctrlキーを押しながら
プロパティ上の該当パートを複数選択します。

bandicam 2016-04-09 12-27-27-206

 

 

 

表示されたマニュピレーターの赤い円弧(水平回転)を掴み、ドラッグします。
bandicam 2016-04-09 12-28-20-028

 

 

 

回転が完了しました。
コミックスタジオのマニピュレータは感度に優れており、細かい微調整にも優秀です。

bandicam 2016-04-09 12-29-00-105

 

 

 

スライダーや特定の数値入力でも調整ができます。

bandicam 2016-04-09 12-31-00-982

 

 

 

次に上段の備品を隣のメタルラックに移動します。
該当のパート(赤枠)を選択します。

bandicam 2016-04-09 12-34-28-299

 

 

 

マニピュレータの周囲にある矢印をドラッグドロップすることで
素早くスムーズに移動ができます。
ここでは緑色の矢印(水平移動)を使います。

bandicam 2016-04-09 12-34-45-227

 

 

 

上下の調整もマニュピレータで行います。
赤の矢印が上下移動です。

bandicam 2016-04-09 12-34-50-066

 

 

 

次に下段の備品を選択し、移動します。

bandicam 2016-04-09 12-35-00-711

 

 

 

移動が完了しました。不要な棚板パートは青いボックスをクリックして非表示にしました。

bandicam 2016-04-09 12-35-19-233

 

 

 

次に残ったパートを90度回転させます。
Ctrlキーを押しながら該当パートを複数選択します。

bandicam 2016-04-09 12-35-47-813

 

 

 

マニピュレータの赤の円弧(水平回転)のドラッグで
回転が完了しました。

bandicam 2016-04-09 12-36-09-825

 

 

 

アングルを変えたら備品の位置がおかしい事に気づきます。

bandicam 2016-04-09 12-37-00-272

 

 

 

修正はとても簡単です。
該当のパートを複数選択し、青の矢印(奥行き移動)でまとめて調整します。

bandicam 2016-04-09 12-37-08-409

 

 

 

複数オブジェクトの移動と配置が完了しました。
bandicam 2016-04-09 12-37-16-108

 

このようにコミックスタジオ4EXの3D機能は非常に優秀です。

後継のクリップスタジオは多彩な機能を備える素晴らしいソフトですが、
大量の作画を、ときに一分一秒を争うスピードで行う漫画作画において
コミックスタジオはいまだ突出した現役能力を持つソフトウェアです。

 

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LT変換・レンダリングの基本

 

3D素材の醍醐味ともいえるLT変換・レンダリング作業を行います。


3Dレンダリングは線画から大まかなトーン貼りまでをクリック一つで行える機能で、
これまでの3D操作の基本はこのLT変換・レンダリングに集約されます。

LT変換・レンダリング機能を使いこなすと背景作画が革命的にスピードアップします。

 

 

●クリップスタジオEX


LT変換の前に光源を調整します。
赤枠内の球体をマウスでドラッグし、シーンに合った光源を決定します。

bandicam 2016-04-08 14-47-21-590bandicam 2016-04-08 14-47-35-784

 

 

 

LT変換前に線画のイメージを確認するにはレイヤープロパティのライン抽出を選びます。

bandicam 2016-04-09 19-21-10-988

 

 

 

ラインが抽出されましたが、現時点ではまだイメージビジョンです。
LT変換をするにはレイヤーのLT変換を実行のボタンを押します。

bandicam 2016-04-09 19-21-57-622

 

 

 

LT変換はレイヤータブからも実行できます。

bandicam 2016-04-09 19-22-58-625

 

 

 

レイヤーのLT変換画面が表示されました。
様々な項目が並んで複雑に見えますが、基本必要項目はごく少数です。

bandicam 2016-04-09 19-24-18-163

 

 

 

緑枠内ではレイヤーの種類、赤枠内で線画の太さ
青枠の検出精度はLT変換の精度を決定する数値です。

オブジェクトによって適正数値は変わりますが、
検出精度は基本的に50~100の間で設定します。

bandicam 2016-04-09 19-27-40-435
画像下部のスムースは曲線の多い3Dオブジェクトに対し有効ですが、
この3Dには不要なので省きます。

 

 

 

プレビューにチェックを入れると輪郭線がくっきりと表示されますが、
線が太すぎてあまりイメージの参考にはなりません。

LT変換前に青枠内の階調を調整します。

bandicam 2016-04-09 19-28-35-249

 

 

 

ここではシンプルに100%(ベタ)と10%(薄影)に設定します。
この濃度でトーンレイヤーが作成されることになります。

OKを押すとLT変換が開始されます。

bandicam 2016-04-09 19-29-11-114

 

 

 

LT変換が完了しました。

レイヤー上には輪郭線(線画)と先ほど設定した濃度のトーン、
ホワイトの下地が自動的に作成されています。

bandicam 2016-04-09 19-30-10-342

 

 

 

拡大画像です。

手描きでは非常に細かい作業となるラックの網ですが、
たったの数秒で線画とトーンが終了しました。

bandicam 2016-04-09 19-31-05-963

 

上記の状態では非常に無機質なデジタル画であるため、
ここからそれぞれの作風に合わせて作り変えることになります。

ですがパースや下画きの行程を一足飛びに超えて
線画とトーン貼りを自動的にこなしてくれる3D機能は、革命的な優れものです。

是非ご自身の作品に取り入れてみて下さい。

 

3D線画の修正方法については3D素材の応用をご参照ください。

 

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●コミックスタジオ4EX

 

コミックスタジオでのレンダリング作業を行います。
アングルが決定したらプロパティ画面右上にあるレンダリングボタンを押します。

bandicam 2016-04-09 19-47-35-172

 

 

 

3DLTレンダリング画面が表示されました。
青枠内では線画の線幅と、線画をレンダリングするレイヤーの種類が決定できます。

bandicam 2016-04-09 19-48-24-081
左上のスムースは曲線の多い3Dオブジェクトに対し有効ですが、
この3Dには不要なので省きます。

 

 

 

赤枠内の球体で光源の最終調整を行い、階調の数値を任意で変更します。

ここでは シンプルに100%(ベタ)と10%(薄影)に設定します。
この濃度でトーンレイヤーが作成されることになります。

続いて詳細ボタン(青枠)を押します。

bandicam 2016-04-09 19-49-27-328

 

 

 

検出精度はレンダリングの精度を決定する数値です。

オブジェクトによって適正数値は変わりますが、
50~100の間での設定が基本的です。

数値が決定したらOKボタンを押します。

bandicam 2016-04-09 19-53-06-445

 

 

 

レンダリングが完了しました。

レイヤー上には輪郭線(線画)と先ほど設定した濃度のトーン、
ホワイトのマット(下地)が自動的に作成されています。

bandicam 2016-04-09 19-56-25-250

 

 

 

拡大画像です。


手描きでは非常に細かい作業となるラックの網ですが、
たったの数秒で線画とトーンが終了しました。

bandicam 2016-04-09 19-56-25-251

上記の状態では非常に無機質なデジタル画であるため、
ここからそれぞれの作風に合わせて作り変えることになります。

ですがパースや下画きの行程を一足飛びに超えて
線画とトーン貼りを自動的にこなしてくれる3D機能は革命的な優れものです。

是非ご自身の作品に取り入れてみて下さい。

3D線画の修正方法については3D素材の応用をご参照ください。

 

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