※2017年8月更新
3DLTはデジタル作画で最も便利なツールのひとつです。
3Dの基本をマスターすれば、クオリティアップはもちろん、
少ない時間と経費で背景を描けるようになります。
このページではクリスタ、コミスタの3D基本操作を
各カテゴリに分けてお伝えします。
※3D素材はEXのみでお使いいただけます。
目次
※お知らせ※
ClipStudioPaint1.6.6verから四図面が実装されました。
四図面を使うと3D同士の組み合わせや位置調整がとても楽になります
漫画素材工房の3D素材をBOOTHにてご購入いただいた方は
3Dファイルのドラッグドロップのみで新Verの3D操作をご使用いただけます。
ただし旧ver時に素材登録した3D、
1.6.0実装以前にCLIP ASEETSからDLした素材は
新Verの機能に対応していませんのでご注意ください。
3D素材とは?
3D素材は複雑な背景や小物もワンタッチで線画作成できる素材です。
しかもアングルは自由、お好きな空間設定で、人物にあわせた作画が可能です。
パースと下絵の作業を一気に省けるため、
作りや空間が複雑困難であればあるほど効果を発揮します。
大幅な時間短縮と効率化が実現できる、最も便利な素材です。
また、単調なデジタル線画もベクターレイヤーの線幅修正ツール、
フィルタを使用することで手描きの味わいに調整する事が可能です。
●使用可能ソフト
・Clip Studio Paint EX ・Comic StudioEX ・lwo形式を読込める全てのソフトウェア
※コミスタ、クリスタはEX以外のバージョンではご使用できませんのでご注意ください。
3DLT変換(レンダリング)線画
3D線画を編集した作画例
カメラ操作の基本・クリップスタジオEX
3Dファイルを読込むと
ツールプロパティパレットに下図の画面が表示されます。
3Dプレビューの上には青色のリスト項目が表示されます。
※3Dのツールプロパティは操作ツール選択時に表示されます。
オブジェクト上にあるリストからはカメラアングルが調整できます。
・アングル変更
ページの空白部分をクリックしながらドラッグでもOK。
・スライド
・ズームアップとズームアウト
カメラのマーク(赤枠)は空間内のオブジェクト位置を固定したまま
カメラアングルのみを変更。
キューブのマーク(青枠)はカメラ位置を固定したまま
オブジェクトのアングルのみを変更します。
2つは似ているようで用途が大きく違いますが、
初心者の方はまずはカメラ操作の基本に慣れれば十分です。
プリセットを使用するとサムネイルに沿ったカメラアングルに変化します。
プリセットは素早く特定のアングルに変えたい時に有効です。
カメラ操作の基本・コミックスタジオ4EX
コミックスタジオで3Dを読込むと下図プロパティ画面が表示されます。
カメラの項目を選択すると、
オブジェクト上に赤(アイレベル)と青(消失点)の十字が現れます。
赤十字(アイレベル)をドラッグドロップでオブジェクトを好きな位置へ移動できます。
青十字(消失点)をドラッグドロップでアングルが変わります。
アングルを大きく変更すると青十字(消失点)が遠くへ跳びますが、
画面端に残る▲マークから引き続き操作が可能です。
青十字を大きく動かすことで緑十字(二つ目の消失点)が現れます。
画像にはありませんが、
上下に動かすとアイレベルとは別の赤十字(三つ目の消失点)が現れ。
それぞれが二点透視、三点透視の消失点となります。
カメラアングルの変更はスライダーと数値入力でより細かく行えます。
以下は回転のプレビュー画面です。
カメラアングルを固定したままオブジェクトのみを移動する場合は
各パートをクリックして現れるマニピュレータ上で行います。
各色の矢印が移動、各色の円弧が回転、グレーの太円で拡大縮小を行います。
以上が3Dカメラワーク操作の基本になります。
3Dグリッドの基本
●クリップスタジオEX
3D素材をより便利に使いこなすため、3Dグリッドを利用します。
3Dを読込むと表示されるレイヤー上(赤枠)に
三角定規と×のマークが確認できます(青枠内)
定規のマーク(青枠)を右クリックし、定規を表示にチェックを入れます。
3Dオブジェクトに沿ったパース定規が表示されました。
上部メニュー下のマーク(青枠内)、特殊定規にスナップをクリックします。
定規に合わせた描画ができるようになりました。
3Dオブジェクトに線を追加したり、
オブジェクトに合わせた背景の作画に有用な機能です。
●コミックスタジオ4EX
コミックスタジオの3Dグリッドは下図の赤枠内のマークから表示できます。
左から縦グリッド、横グリッドです。
3Dを読み込んだ時点で横グリッドは表示されているので
新たに縦グリッドを表示します。
カメラアングルを変えてもグリッドが着いてきます。
ただしマニピュレータでオブジェクトを回転するとグリッドから外れてしまいます。
次は3Dフレームツールを使った方法です。
ツールを選択し、ページ上でドラッグします。
3Dワークスペースが作成されました。
カメラワークを調整し、パースを決定したらプロパティ画面左上の
フォルダマーク(赤枠)をクリックして3Dファイルを読み込みます。
作成したパースに沿って3Dファイルが読込まれました。
既に作画済みの背景や特定のパースに3Dを読込む際にとても有用です。
3Dグリッドはパース定規としても使えます。
3Dワークスペースのフォルダ内に新規レイヤーを作成します。
赤枠内の2つのマーク、「スナップ」と「パース定規にスナップを」有効にします。
3Dグリッドに沿ったラインが描けました。
このパース定規は3Dワークスペース内のレイヤー全てに作用します。
3Dグリッドは空間を視認できるだけでなく、
パース定規としての機能も持つため非常に便利なツールです。
是非ご利用ください。
パース機能
●クリップスタジオEX
3D素材はパース機能を使うと、より表現の幅が広がります。
クリップスタジオでは下図の赤枠内からパースを設定します。
パースの数値を上げることで、オブジェクトにパースがつきました。
パース機能は奥行きを出したい空間に非常に有用です。
デフォルトでは奥行きの短い廊下も
パースをつけて奥行きが何倍にも伸びました。
手描きでは手間のかかる奥行き表現や複雑な空間を手軽に作り出せるとても嬉しい機能です。
●コミックスタジオ4EX
コミックスタジオではカメラ(赤枠)を選択した状態でパースの設定を行います。
パースの数値をあげるとオブジェクトが大きく変化します。
たまに歪みの強い形状になることがありますが、
これはアイレベル(赤十字)がオブジェクトから離れてしまったために起こる現象です。
カメラワークを移動し、
アイレベル(赤十字)をオブジェクトの中心に置くことで解消されました。
パース機能を使えば画面に様々なメリハリがつき、
空間表現の幅がぐっと広がります。
3Dオブジェクトの追加と削除
●クリップスタジオEX
複数の3D素材を同時に扱う事で、作業がよりスムーズになります。
既に読込んだ3Dのレイヤー(青枠)を選択します。
該当レイヤーを選択した状態で新たな3Dファイルをページ上にドラッグドロップします。
名称横のプルダウン(青枠)をクリックし、
新たな3Dオブジェクトが追加されているのを確認します。
この作業をすると、複数の3Dのカメラアングル、
LT変換を同時に行えるので、作業効率が何倍にも上がります。
ただし複数のオブジェクトを同一レイヤー上に読込むには別ソフトの
CLIP STUDIO MODELERから素材登録した3D素材、もしくは元となる3Dファイルが必要です。
通常の方法で素材登録された3D、CLIP ASSETSから購入した3Dでは行えませんのでご注意ください。
Version1.6.4現在
漫画素材工房(TESCO)の3DデータをCLIP ASSETSで5個以上購入された方で
lwoファイルをご希望の場合、無料交換を受け付けております。
各素材の購入履歴画像、又は削除告知画像を事前にご用意の上、お問い合わせフォームからご連絡ください。
交換はGOLDでの購入者様に限らせていただきます。
ただし別の3Dを読み込めない場合でも同じオブジェクトを複製することは出来ます。
オブジェクトを選択し、編集タブからコピーをします。
(Ctrl+Cでも可)
コピーができたら、貼り付けを選択します。
(Ctrl+Vでも可)
同レイヤー上に同じオブジェクトが複製されました。
同レイヤー上のオブジェクトはカメラアングルとLT変換を
同時に行えるため、作業効率が一段とあがります。
次は不要なオブジェクトを削除します。
3Dオブジェクト下に表示される矢印マーク(赤枠)で該当の3Dを選択し、
キーボードのDeleteキーを押します。
該当レイヤーが削除されました(右図)。
Version 1.6.4現在、削除できるのは親オブジェクトのみです。
親子関係にある3Dの親オブジェクトを削除すると子オブジェクトも全て削除されます。
子オブジェクト単品をピンポイントで削除する事は出来ません。
使用しない子オブジェクトは目のマーク(赤枠)をクリックし、非表示にすればOKです。
●コミックスタジオ4EX
コミックスタジオではプロパティ画面左上のマーク(赤枠)から
オブジェクトを追加します。
フォルダーマーク(赤枠)をクリックし、該当3D素材を読み込みます。
新たな3Dオブジェクトが画面とリスト項目に追加されました(赤枠内)
不要なオブジェクトを削除します。
Ctrlキーを押しながら該当項目を選択し、上部のゴミ箱(青枠)をクリックします。
パーツが削除されました。
同一スペース内に3D素材を追加することで
カメラワークとパースを共有する事ができ、
レンダリングも同時に行えるため作業がよりスムーズになります。
複数オブジェクトの個別操作・クリスタEX
複数オブジェクト操作の前提として、
まずはオブジェクト操作の基本からおさえていきます。
オブジェクトの移動は赤枠のプルダウンで表示される
青枠内のスライダーを調整します。
X=左右に移動 Y=上下に移動 Z=前後に移動
Ver1.6.0以降ではこの操作を全てマニュピレータで手軽に行えます。
各矢印をドラッグドロップで希望の方向に動かせます。
(Ver1.6.0以降に対応した3D素材が必要となります)
赤=左右に移動 緑=上下に移動 青=前後に移動
中央の球体をドラッグドロップで左右上下に動かせます。
各項目の回転プレビューは下図のようになります。
リストメニューのキューブ型のアイコンでもオブジェクト回転ができます。
Ver1.6.0以降ではこの操作を全てマニュピレータで行えます。
各色の円弧をドラッグドロップで希望の方向に回転できます。
赤=左右に回転 緑=上下に回転 青=前後に回転
以上の基本を踏まえ、まずはマニュピレータを使って
単体オブジェクトの操作を行います。
(Ver1.6.0以降に対応した3D素材が必要となります)
3Dの中にはパーツが稼動するタイプのものがあります。
これを親子関係と呼びます。※親(3D全体)子(各パーツ)
マニュピレータの色は親子それぞれで色が変ります。
※親を選択時
※子を選択時
では子オブジェクトの引き出しを開ける操作をしてみます。
画面から動かしたい子オブジェクトをクリックします。
マニュピレータの青矢印を手前にドラッグドロップします。
引き出しがスライドしました。
親オブジェクトをもう一度選択する場合は
ページ空白部分をクリックしてから3Dオブジェクトを再クリックで
マニュピレータの色が切り替わります。
ここで気をつけたいのはマニュピレータはカメラ回転に連動し、
オブジェクト回転に連動しないということです。
下図はオブジェクト回転をした状態。矢印が初期固定されたままなのがわかります。
この状態で子を選択し
前後に引き出すと、あらぬ方向に飛んでいきました。
これを防ぐにはオブジェクトを初期位置に戻してやり直すか、
ツールプロパティのスライダーを使って対応します。
Ver1.6.3からはオブジェクトの複数選択が可能になりました。
Shiftキーを押しながら該当オブジェクトをクリックすることで
複数選択ができます。
下図のように引き出しを同時に引き出すこともできます。
リストから選択する場合はCtrlキーを押しながらクリックします。
同じ要領で親オブジェクト同士の複数選択もできます。
それでは複数オブジェクトの個別操作をしていきます。
3D下のメニュー(赤枠)の矢印で操作したい親オブジェクトを選択します。
プルダウンの項目からも選択可。
※複数オブジェクトの読み込みは
オブジェクトの追加と削除の項目をご参照ください。
それぞれのキューブマーク(赤枠)か
マニュピレータの円弧でオブジェクト単体の操作をします。
※マニュピレータ操作はVer1.6.0に対応した3D素材が必要となります。
ウェブサイト、BOOTHで販売中のlwoファイルは全てVer1.6.0に対応。
スライダーでの調整、数値入力は特定の角度指定に効果的です。
90度回転などはこちらが確実です。
それでは始めに上段の備品を隣のメタルラックに移してみます。
上段の備品をクリックします。
※クリック選択するとオブジェクトの色が変ります(右図)。
3D名称横のプルダウン(青枠)からパートリストからも選択できます。
※Ver1.6.3以降では複数選択でこの作業は一度に行えます。
(Ver1.6.0以降に対応した3D素材が必要となります)
位置スライダー(orマニュピレータの矢印移動)で
上段の備品を隣のメタルラックに設置しました。
下段の備品もクリック選択します。不要なパート(青枠)は目のマークを消して非表示(緑枠)
位置スライダー(ofマニュピレータの矢印)を調整して移動完了です。
※Ver1.6.3以降では複数選択でこの作業は一度に行えます。
次に残ったパート=本体と中断の備品を90度に水平回転してみます。
スライダー横の数値を入力変更(青枠)をし、回転が完了しました。
続いて中断の備品も同じように変更します。
※Ver1.6.3以降では複数選択でこの作業は一度に行えます。
回転移動が完了しました。
カメラアングルを変えて位置を確認し、問題がなければ完了です。
1.6.6verからは各パーツの位置確認を四図面で行えます。
しかし上記のメタルラックの例のように、別の親をもつ子オブジェクトを
ミックスする配置は上級者向けとなります。
なぜならVer1.6.4現在、複数選択できるのは親子関係にある子オブジェクト、
または複数の親オブジェクトのみです。
別の親子をまたいだオブジェクトの複数選択はできません。
よって、親オブジェクトをうっかり移動させると
下図の用に全ての子オブジェクトが連動してしまいます。
こうなると再び該当パーツに位置調整が必要となり、
非常に複雑且つ事故が増える結果となるので注意が必要です。
複数オブジェクトの個別操作・コミックスタジオ4EX
コミックスタジオで複数オブジェクトの個別操作を行います。
左側のラックをまとめて動かすにため、Ctrlキーを押しながら
プロパティ上の該当パートを複数選択します。
表示されたマニュピレーターの赤い円弧(水平回転)を掴み、ドラッグします。
回転が完了しました。
コミックスタジオのマニピュレータは感度に優れており、細かい微調整にも優秀です。
スライダーや特定の数値入力でも調整ができます。
次に上段の備品を隣のメタルラックに移動します。
該当のパート(赤枠)を選択します。
マニピュレータの周囲にある矢印をドラッグドロップすることで
素早くスムーズに移動ができます。
ここでは緑色の矢印(水平移動)を使います。
上下の調整もマニュピレータで行います。
赤の矢印が上下移動です。
次に下段の備品を選択し、移動します。
移動が完了しました。不要な棚板パートは青いボックスをクリックして非表示にしました。
次に残ったパートを90度回転させます。
Ctrlキーを押しながら該当パートを複数選択します。
マニピュレータの赤の円弧(水平回転)のドラッグで
回転が完了しました。
アングルを変えたら備品の位置がおかしい事に気づきます。
修正はとても簡単です。
該当のパートを複数選択し、青の矢印(奥行き移動)でまとめて調整します。
複数オブジェクトの移動と配置が完了しました。
このようにコミックスタジオ4EXの3D機能は非常に優秀です。
後継のクリップスタジオは多彩な機能を備える素晴らしいソフトですが、
大量の作画を、ときに一分一秒を争うスピードで行う漫画作画において
コミックスタジオはいまだ突出した現役能力を持つソフトウェアです。
LT変換・レンダリングの基本
3D素材の醍醐味ともいえるLT変換・レンダリング作業を行います。
3Dレンダリングは線画から大まかなトーン貼りまでをクリック一つで行える機能で、
これまでの3D操作の基本はこのLT変換・レンダリングに集約されます。
LT変換・レンダリング機能を使いこなすと背景作画が革命的にスピードアップします。
●クリップスタジオEX
LT変換の前に光源を調整します。
赤枠内の球体をマウスでドラッグし、シーンに合った光源を決定します。
LT変換前に線画のイメージを確認するにはレイヤープロパティのライン抽出を選びます。
ラインが抽出されましたが、現時点ではまだイメージビジョンです。
LT変換をするにはレイヤーのLT変換を実行のボタンを押します。
LT変換はレイヤータブからも実行できます。
レイヤーのLT変換画面が表示されました。
様々な項目が並んで複雑に見えますが、基本必要項目はごく少数です。
緑枠内ではレイヤーの種類、赤枠内で線画の太さ、
青枠の検出精度はLT変換の精度を決定する数値です。
オブジェクトによって適正数値は変わりますが、
検出精度は基本的に50~100の間で設定します。
画像下部のスムースは曲線の多い3Dオブジェクトに対し有効ですが、
この3Dには不要なので省きます。
プレビューにチェックを入れると輪郭線がくっきりと表示されますが、
線が太すぎてあまりイメージの参考にはなりません。
LT変換前に青枠内の階調を調整します。
ここではシンプルに100%(ベタ)と10%(薄影)に設定します。
この濃度でトーンレイヤーが作成されることになります。
OKを押すとLT変換が開始されます。
LT変換が完了しました。
レイヤー上には輪郭線(線画)と先ほど設定した濃度のトーン、
ホワイトの下地が自動的に作成されています。
拡大画像です。
手描きでは非常に細かい作業となるラックの網ですが、
たったの数秒で線画とトーンが終了しました。
上記の状態では非常に無機質なデジタル画であるため、
ここからそれぞれの作風に合わせて作り変えることになります。
ですがパースや下画きの行程を一足飛びに超えて
線画とトーン貼りを自動的にこなしてくれる3D機能は、革命的な優れものです。
是非ご自身の作品に取り入れてみて下さい。
3D線画の修正方法については3D素材の応用をご参照ください。
●コミックスタジオ4EX
コミックスタジオでのレンダリング作業を行います。
アングルが決定したらプロパティ画面右上にあるレンダリングボタンを押します。
3DLTレンダリング画面が表示されました。
青枠内では線画の線幅と、線画をレンダリングするレイヤーの種類が決定できます。
左上のスムースは曲線の多い3Dオブジェクトに対し有効ですが、
この3Dには不要なので省きます。
赤枠内の球体で光源の最終調整を行い、階調の数値を任意で変更します。
ここでは シンプルに100%(ベタ)と10%(薄影)に設定します。
この濃度でトーンレイヤーが作成されることになります。
続いて詳細ボタン(青枠)を押します。
検出精度はレンダリングの精度を決定する数値です。
オブジェクトによって適正数値は変わりますが、
50~100の間での設定が基本的です。
数値が決定したらOKボタンを押します。
レンダリングが完了しました。
レイヤー上には輪郭線(線画)と先ほど設定した濃度のトーン、
ホワイトのマット(下地)が自動的に作成されています。
拡大画像です。
手描きでは非常に細かい作業となるラックの網ですが、
たったの数秒で線画とトーンが終了しました。
上記の状態では非常に無機質なデジタル画であるため、
ここからそれぞれの作風に合わせて作り変えることになります。
ですがパースや下画きの行程を一足飛びに超えて
線画とトーン貼りを自動的にこなしてくれる3D機能は革命的な優れものです。
是非ご自身の作品に取り入れてみて下さい。
3D線画の修正方法については3D素材の応用をご参照ください。