手の構造は複雑で、最初は誰もがつまづくパーツです。
見て描くことを繰り返せばそれなりに上手くなりますが、
「見れば上手くかけても見ないで描くと微妙」な場合は
構造分析をすると一気に理解が深まります。
手のひらはついつい指ばかりに注目しがちですが、
実はそれがデッサン崩れを引き起こす罠です。
目次
『手のデッサン狂いを減らす・親指の特徴』も合わせてご参照ください。
手の描き方①構造分析
構造分析を元に描き直した手と元の手の比較です。
手のひらの立体感がだいぶ変わりました。
手の描き方②可動域を分析する
構造がわかったら次に大事なのは可動域です。
人体は動く媒体で、私たちは日常から人体の動きに見慣れています。
たとえ絵を描かない人でも不自然な動きは違和感として感じ取ってしまいます。
どのパーツがどこと連動し、どのように動くかを知っておくと、
極端なデッサン狂いを減らし、滑らかな動きを描けるようになります。
最初は覚えることが多すぎて混乱ばかりですが、
一つ一つ意識しながら描き続ければ必ず身につき、
最後には感覚のままに美しい手のラインを描けるようになります。
意識して描く事と、何も考えないで描く事。
前者と後者では上達の幅に天と地の差が出ます。
手の描き方③知識を元に実践する
構造と可動域をなんとなく頭に入れたら実践です。
頭に入れた知識は実際に実践して初めて感覚として身につき、効果も倍増します。
描き方の手順で最も大事なのは技法書を参考に
自分に合った(自分が理解できる)法則を自分自身で作り上げることです。
上記の方法や技法書に描かれた方法は
所詮他人の感覚で作られたものに過ぎません。
今の自分のレベルに合った、自分が最もやりやすい方法は
自分にしか作れません。
頭をどんどんひねって自分にベストな法則を見つけ出すと、
きっと驚くほどのステップアップができるはずです。
手の描き方④手の色気と手のタイプ
手の描き方⑤手の色気を損なう注意点
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