岩々が筒状に密集した洞窟はとても重く、時間と技術が必要な背景です。
特に締め切りで時間に追われている時は
人に頼むにも自分で描くにも負担の大きい作業です。
ここではそんな難解な洞窟をストロークのみで
驚くほど簡単に描ける岩壁ブラシ(白)(黒)とその描き方をご紹介します。
ブラシ素材の基本は こちら
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元の価格は ¥3,660.00 でした。¥2,980.00現在の価格は ¥2,980.00 です。
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¥1,980.00
岩壁ブラシ(白)(黒)を使って洞窟を描く
ここでは光源の差をハッキリ分けるため、
岩壁ブラシ・白と黒の両方を使用して洞窟を描いていきます。
まずはベースとなるラフ画を描きます。
写真などを参考にするとイメージが具体的になります。
岩壁ブラシ(黒)には通常と洞窟用の二種類のブラシ素材があります。
まずは光源のない一番手前を描くため、洞窟用のブラシを使います。
洞窟用のブラシ素材は初期設定で下の図のようなストローク作画ができます。
厚さのプルダウン(青枠)からランダムのチェックをはずします。
※チェックをはずすと厚みの幅が広がり、
奥行きのない(パースのゆるい)部分を自然に描けます。
コミスタではランダム→変化なしを選びます。
ラフの青線に沿って洞窟の一番手前をストロークします。
納得のいくパーツが出るまで何度塗り重ねてもOKです。
描き終わったら隅と端をベタで塗りつぶし、暗さを強調します。
下に新規レイヤーを作り、奥の岩のラインをストロークします。
奥のラインを描く時は(先ほど変更した)厚みの設定を元に戻す
(ランダムを選択し直す)と厚みが薄くなります。
この設定は奥行きを出すパース効果に適しています。
奥と手前とで設定をそれぞれ使い分けてください。
ホワイト用の新規レイヤーをつくり、
各パートのアウトラインを取って奥行きごとに分けます。
ここまで描いたら次はブラシを通常の岩壁ブラシ(黒)に持ち替えます。
向きの設定から「線の方向」にチェックを入れ、向きの数値を90に設定します。(クリスタ)
コミスタの場合は「ストロークの方向」を選択し、
「範囲」の設定を180度に変更します(向き0.0)。
洞窟用と同じストローク設定になりました。
下に新規レイヤーを作り、奥のパートを描いていきます。
通常の岩壁ブラシ(黒)は洞窟用ブラシよりも明るい岩が描けます。
入り口に近づくにつれ明るくなるように、ラフに沿ってストロークを塗り重ねます。
※適切なパーツが出るまで何度塗り重ねてもOK。
ブラシを岩壁ブラシ(白)に持ち替えます。
先ほどと同じく向きの設定を変更し、光が一番強く当たる入り口を描きます。
更に下に新規レイヤーを作り、地面の部分をストロークします。
遠くを描く時は厚みの数値を下げると自然な遠近感が出ます。
ブラシを岩壁ブラシ(黒)に持ち替え、中間部分をストロークします。
ブラシを岩壁ブラシ(黒・洞窟用)に持ち替え、一番手前の地面をストロークします。
全体の作画が終わりました。
しかしこの状態では見た目にうるさく、
「視点をどこに向ければよいかわからない絵」になってしまっています。
そこで画面を落ち着けるため、明暗をくっきりと分けます。
青部分が一番暗い箇所、赤部分が一番明るい箇所になります。
ブラシ、またはトーンを使って青部分に影、赤部分にホワイトでアクセントを入れます。
※アナログ風ほわカケブラシ使用
更にトーンの重ね貼りで「明るい部分」と「暗い部分」を強調して完成です。
視点が迷わず入り口の光に向く、落ち着いた画面になりました。
逆の要領で光源を反転した洞窟も描けます。
このように複数の岩壁ブラシと設定を使いわけると、表現の幅が大きく広がります。
岩壁ブラシを使えば重い岩の集合体も短時間で効率的に、
誰にでも描くことができ、革命的なスピードアップが実現します。
是非お試しください。
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