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丸一日の作業が数十分で終わる!岩壁ブラシ(白)(黒)・洞窟のメイキング

岩々が筒状に密集した洞窟はとても重く、時間と技術が必要な背景です。

特に締め切りで時間に追われている時は
人に頼むにも自分で描くにも負担の大きい作業です。

 

ここではそんな難解な洞窟をストロークのみで
驚くほど簡単に描ける岩壁ブラシ(白)(黒)とその描き方をご紹介します。

 

ブラシ素材の基本は こちら

 

 

岩壁ブラシ(白)(黒)を使って洞窟を描く

 

ここでは光源の差をハッキリ分けるため、
岩壁ブラシ・白と黒の両方を使用して洞窟を描いていきます。

まずはベースとなるラフ画を描きます。
写真などを参考にするとイメージが具体的になります。

  2016y06m11d_010730495

 

 

 

岩壁ブラシ(黒)には通常洞窟用の二種類のブラシ素材があります。

まずは光源のない一番手前を描くため、洞窟用のブラシを使います。
洞窟用のブラシ素材は初期設定で下の図のようなストローク作画ができます。

2016y06m11d_010730500
 

 

 
厚さのプルダウン(青枠)からランダムのチェックをはずします。
※チェックをはずすと厚みの幅が広がり、
奥行きのない(パースのゆるい)部分を自然に描けます。

2016y06m11d_010730502

 

 

コミスタではランダム変化なしを選びます。

2016y06m11d_010730503

 

 

 

 

ラフの青線に沿って洞窟の一番手前をストロークします。
納得のいくパーツが出るまで何度塗り重ねてもOKです。

描き終わったら隅と端をベタで塗りつぶし、暗さを強調します。

2016y06m11d_010730505

 

 

 

下に新規レイヤーを作り、奥の岩のラインをストロークします。
奥のラインを描く時は(先ほど変更した)厚みの設定を元に戻す
(ランダムを選択し直す)と厚みが薄くなります。

この設定は奥行きを出すパース効果に適しています。
奥と手前とで設定をそれぞれ使い分けてください。

2016y06m11d_011021642ブラシ変更

 

 

 

ホワイト用の新規レイヤーをつくり、
各パートのアウトラインを取って奥行きごとに分けます。

2016y06m11d_011029875

 

 

 

ここまで描いたら次はブラシを通常の岩壁ブラシ(黒)に持ち替えます
向きの設定から「線の方向」にチェックを入れ、向きの数値を90に設定します。(クリスタ)

bandicam 2016-07-27 20-03-02-278

 

 

コミスタの場合は「ストロークの方向」を選択し、
「範囲」の設定を180度に変更します(向き0.0)。

2016y06m11d_011029879

 

 

洞窟用と同じストローク設定になりました。

2016y06m11d_011230220

 

 

 

 

下に新規レイヤーを作り、奥のパートを描いていきます。

通常の岩壁ブラシ(黒)は洞窟用ブラシよりも明るい岩が描けます。

入り口に近づくにつれ明るくなるように、ラフに沿ってストロークを塗り重ねます。
※適切なパーツが出るまで何度塗り重ねてもOK。

2016y06m11d_011230223

 

 

 

ブラシを岩壁ブラシ(白)に持ち替えます。
先ほどと同じく向きの設定を変更し、光が一番強く当たる入り口を描きます。

2016y06m11d_011239307

 

 

 

更に下に新規レイヤーを作り、地面の部分をストロークします。
遠くを描く時は厚みの数値を下げると自然な遠近感が出ます。

2016y06m11d_011356822厚み変更

 

 

 

ブラシを岩壁ブラシ(黒)に持ち替え、中間部分をストロークします。

2016y06m11d_011419538

 

 

 

ブラシを岩壁ブラシ(黒・洞窟用)に持ち替え、一番手前の地面をストロークします。

2016y06m11d_011422239

 

全体の作画が終わりました。
しかしこの状態では見た目にうるさく、
「視点をどこに向ければよいかわからない絵」になってしまっています。

 
そこで画面を落ち着けるため、明暗をくっきりと分けます。
青部分が一番暗い箇所赤部分が一番明るい箇所になります。

2016y06m11d_011543893

 

 

 

ブラシ、またはトーンを使って青部分に影赤部分にホワイトでアクセントを入れます。
※アナログ風ほわカケブラシ使用

2016y06m11d_011553572

 

 

 

更にトーンの重ね貼りで「明るい部分」と「暗い部分」を強調して完成です。
視点が迷わず入り口の光に向く、落ち着いた画面になりました。

2016y06m11d_011602138

 

 

 

逆の要領で光源を反転した洞窟も描けます。

2016y06m11d_020137309

 

このように複数の岩壁ブラシと設定を使いわけると、表現の幅が大きく広がります。

 

岩壁ブラシを使えば重い岩の集合体も短時間で効率的に、
誰にでも描くことができ、革命的なスピードアップが実現します。

是非お試しください。

 

 

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