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腱鞘炎とさよならできる!毛ブラシで長毛の犬(パピヨン)を描く

長い線を規則的に引く長毛は、とても疲れる作画です。
一本一本の作業負担が重く、大量の作画となれば手首が悲鳴を上げかねません。

それでもエレガントな雰囲気を醸し出す長毛は毛の多彩な表現には欠かせません。

 

そんな長毛の作画にお勧めしたいのが長毛ブラシセット。
本来一つ一つ描くべき斜線をストロークのみで繊細に描けてしまうブラシです。

このページでは長毛ブラシと短毛ブラシをミックスして描く
長毛種の犬、パピヨンのメイキングをご紹介します。

 

ブラシ素材の線幅補正方法はこちら

ブラシ素材の基本は こちら

 

 

長毛ブラシで描く犬(パピヨン)・メイキング

 

毛ブラシ・長毛ブラシは以下の10種構成です。

濃度や密度、長さの違うそれぞれのブラシを持ち替え、
細かい濃度調整やグラデーションを作れるのが特徴です。

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6種構成の短毛ブラシも少々使います。

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作業は毛の流れに合わせ、角度を変えながら行っていきます。
角度を変えることで、様々な毛の流れに対応可能です。

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はじめ犬のラフを描きます。
写真を参考にすると、特徴とリアリティを捉えやすくなります。

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「端・白フ」チのブラシを使い、ラフの輪郭をなぞります。

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「端・白フチ」ブラシにはデフォルトで毛の流れに沿った白地が入っています。
白地の輪郭を利用して、内部の選択範囲をとります。

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白く塗りつぶせば白地の完成です。

輪郭線と白地が統合すると困る場合は、
白地用の新規レイヤーを作って塗りつぶしてください。

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新規レイヤーを作り、絵の中心となる目、鼻を描きます。

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新規レイヤーを作り、
「短毛ブラシ(黒)」と「(黒)端・短」を使い、目周りを描きます。

把握できる枚数でパートごとにレイヤーを別にすると、後々の編集に便利です。

目周りの毛は瞳をぐるりと一周するように毛が生えているので、
ブラシの向きを0度(コミスタは270度)に変えてストロークします。

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続いて長毛・黒ブラシを使い、耳の部分をストロークします。

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もう片方も同じブラシを使い、同じ手順で作画していきます。

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体毛用の新規レイヤーを作ります。
「長毛(基本」)、「長毛(粗)」、「長毛(粗太)」ブラシを使い、

体毛をストロークし、少しずつ陰影をつけてきます。

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次に両耳の毛をパピヨンらしくアレンジしていきます。
両耳の上部の毛を一旦消しゴムで消します。

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手描きで耳毛を描き加え、
パピヨンの特徴である耳毛をアレンジしました。

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顔部分に立体感がないので、
こちらも少しアレンジをしていきます。

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「長毛・黒」の描画色を白色に変え、両耳の部分に追加します。

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「長毛・黒」ブラシの描画色を黒色に戻し、白色の上から再びストロークします。
両脇の耳気に光沢が出来ました。

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ここでは多少漫画っぽさを出して仕上げていきます。
「長毛(基本」)ブラシで輪郭線をなぞり、
足回りにも手描きで線を描き足して輪郭線を補強します。

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輪郭線の補強は全体に行うとしつこくなるので、
光の方向を意識し、影になる部分を重点的に行って完成です。

濃さは任意で決めてください。

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最終的なレイヤー構成です。
ここでは手順ごとにレイヤーを分けていますが、
レイヤー分けは自身が把握できる枚数でOKです。

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長毛ブラシ素材はストロークの長い毛の作画を補助し、
時間と気力の負担を大幅に抑えてくれます。

 

是非お試しください。

 

 

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