短毛ブラシで三毛猫を描く・メイキング
毛ブラシ・短毛ブラシは以下の6種構成です。
濃度や密度、長さの違うそれぞれのブラシを持ち替え、
細かい濃度調整やグラデーションを作れるのが特徴です。
作業は毛の流れに合わせ、角度を変えながら行っていきます。
角度を変えることで、様々な毛の流れに対応可能です。
はじめに三毛猫のラフを描きます。
写真や実物を参考にすると、特徴とリアリティを捉えやすくなります。
何も見ないで描くよりお勧めです。
「毛・端」ブラシを使い、ラフの輪郭をなぞります。
毛量の少ない耳の部分は線で直接描きます。
一本一本描けば大変な斜線の輪郭がストロークのみで完成しました。
「毛・端」ブラシにはデフォルトで毛の流れに沿った白地が入っています。
白地を利用して、内部の選択範囲をとります。
白く塗りつぶせば白地の完成です。
線と白地が統合すると困る場合は、白地用の新規レイヤーを作って塗りつぶしてください。
新規レイヤーを作り、絵のキモ、中心となる目、鼻を描きます。
新規レイヤーを作り、「毛・黒」ブラシで最も濃い部分の陰影を塗ります。
顔の毛の流れはとても複雑なので、ブラシの向きを変えながら行います。
把握できる枚数でパートごとにレイヤーを別にすると、後々の編集に便利です。
「毛・黒(端短)」ブラシで細かな虎毛や目じり、鼻、口元などを補強します。
新規レイヤーを作り、
「毛・基本」、「毛・粗」、「毛・粗太」を使い、三毛猫の茶毛を描いていきます。
目周りは目をぐるりと一周するように、毛の流れが円になってます。
ブラシの向きを変えて対応しましょう。
鼻周り、目の下などにも陰影をつけます。
続いて体部分にも陰影をつけていきます。
更に体毛を補強します。
大量に見える毛の斜線もストロークだけで描けるので、ラクラクです。
Ctrl+レイヤークリック(コミスタはAlt+レイヤークリック)で、
先ほど作った白地の選択範囲を取ります。
白地の選択範囲を使えば
はみ出しを気にせずにトーンの塗りつぶし、影付けが簡単にできます。
白地の利用法は様々なので、どんどん活用しましょう。
新規レイヤーを作り、手描きで両耳全体と眼の光にホワイトを加えます。
ヒゲを描いたら完成です。
最終的なレイヤー構成です。
ここでは手順ごとにレイヤーを分けていますが、
レイヤー分けは自身が把握できる枚数でOKです。
このように、毛ブラシ素材を使えば重い作業も劇的に時間短縮が可能になります。
はじめはブラシの回転が大変かもしれませんが、
黒毛や茶毛のような密度の高い描写も負担なく、楽しく描けるブラシ素材です。
是非お試しください。
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